こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
モンキーRのホイールを廻すと異音がするので、ベアリングを交換することにしました。
1.使用したもの
〇深溝玉軸受 6201LU ×3個
〇深溝玉軸受 6301LU
〇オイルシール 部品番号90753051003
〇ダストシール 部品番号90754GC8005
〇スピードメータギヤシール 部品番号91258KZL701
〇ボルトアンカー Φ12mm
〇全ネジボルト、ナット M12×285mm
〇ハイマルチグリースMG-U(ワコーズ)
〇ベアリングレースシールドライバー(ストレート工具)
2.作業
リヤホイールを廻すと、ギュイッギュイッという音がします。
ゴムブッシュを交換しても改善しなかったので、次はベアリングを交換します。
オイルシールをタイヤレバーで外しました。
ゴムは硬化していましたが、錆はありませんでした。
2つのホイールベアリングの間に、ホイールカラーが入っています。
ブレーキ側が基準となっており、ベアリングが底付きしています。
スプロケット側のベアリングはカラーに接触する直前まで挿入されており、リアシャフトを締付けたときに適正位置になるようになっています。
スプロケット側のベアリングを底まで入れてしまうと、内部カラーに接触して回転が鈍ってしまうので、最初の挿入深さを測定して参考にします。
ベアリングを抜き取るため、ボルトアンカーを使用します。
アンカーを締めこんで、ベアリングに食いつかせます。
ベアリングを外輪にCRCを染み込ませて、抜きやすくしておきます。
ドライヤーで満遍なく温め、ハウジングを膨張させて抜きやすくします。
しっかり温めておくと、とても抜きやすくなります。
反対側に長ボルトを差し込み、アンカーボルトを叩き出します。
うまくいけば、アンカーボルトと一緒にベアリングが出てきます。
内部にカラーが入っているので、取り出しておきます。
反対側も同じ要領で叩き出します。
純正使用ベアリングは片シールとなっており、内側は解放されています。
ベアリングハウジングを清掃しておきます。
錆もなく良好です。
サービスマニュアルによると、ブレーキ側が基準面となっており、ベアリングを底まで入れる必要があります。
純正指定の6301LUは片シールのため、グリスを充填しておきます。
ワコーズのウレアグリスを充填しました。
ベアリングの1/3程充填すればよいらしいですが・・・
ついつい入れすぎちゃいますね('ε`汗)
片シールなので、不要分は飛び出すでしょう。
ベアリングをハウジング内に圧入させます。
全ネジのボルトをホイールに通し、ベアリングレースシールドライバーのコマを当てがねにして、ナットで締め付けてベアリングを圧入させます。
叩いて入れることもできますが、アルミで柔らかいので、圧入当てがねとして使用しました。
こちらは基準側なので、底付きまで入れてOKです。
カラーを入れて、スプロケ側もベアリングを圧入させます。
こちらはカラーに当たる寸前まで入れます。
カラーまでの深さとベアリングの厚みを測定し、どのくらいまで入れるか計算しておきます。
圧入完了です。
オイルシールを入れる前に、グリスを入れておきます。
オイルシールを押し込みます。
オイルシールの内側には、グリスを塗っておきます。
ゴムブッシュやスプロケットを取り付けます。
リヤ側の作業は完了です。
フロント側の作業も同様に行います。
フロント側はベアリング、カラー、ダストシールのほかに、メーターギヤカバーがついています。
ペンチで引き抜けなかったので、リヤ側と同じようにアンカーボルトで叩き出しました。
基準側のベアリング(ブレーキ側)を圧入し、カラーを入れ、反対側のベアリングを圧入します。
グリスを充填し、ダストシールを入れます。
ホイールが軽く回るようになりましたので、作業は完了です( ゚▽゚)/
圧入治具も購入しましたので、ベアリング交換も楽しめるようになりました。
どんどん特殊工具が増えていく・・・( ^ω^ )