こんにちは( ̄∇ ̄)
モトコンポ 整備記録(おまけ) 接点不良改善です。
レストアしたモトコンポですが、どうも電気系の接触が悪く、ウィンカー、ブレーキランプが点いたり点かなかったりしました。
今回は、原因の発見と改善を記事にします。
1.使用したもの
〇呉工業 接点復活スプレー
2.原因調査
状態としては、ウィンカー、ブレーキランプが完全に機能する場合と、まったく点かない場合とがありました。
そのため、ウィンカーリレーの不良ではなく、接点の不良に絞って調査しました。
まずは、アース不良を疑います。
モトコンポのフレームアースは、イグニッションコイルの固定ボルトに共締めしてあります。
フレームの塗装を剥がし、磨きましたが改善しません。
次は、ウィンカースイッチの清掃をしました。
しかし、改善しませんでした。
3.原因判明
テスターで導通を追ってみたところ、なんとキーシリンダー内部の接点不良だと判明しました。
キーシリンダーの裏側には、ハーネスがロウ付されています。
キーONで、バッテリー配線(赤)と、ウィンカー配線(黒)が導通する仕組みです。
テスターで測ると、導通が不安定でした。
原因がわかりましたので、シリンダーを分解して内部接点を改善します。
シリンダーのカシメを、広げてあげると…
シリンダー底部が外せます。
内部に見える銅の部品が、キーの回転と連動しており、二つの接点を導通させる仕組みのようです。
底部側の接点です。
全体的にくすんでいました。
サンドペーパーで磨き、綺麗にしました。
銅接点には、接点復活スプレーを拭いておきます。
シリンダー側も同様に磨きます。
こちらは、真鍮ブラシをリューターに取り付けて磨きました。
銅接点の上下にみえる丸い部分には、裏側に小さい金属球が付いておりました。
シリンダー内部の様子です。
山なりの段差があり、キーON、OFFの角度で金属球が収まるようにできています。
4.動作確認
キーシリンダーを元のように組み立て、導通をチェックします。
キーOFFのときは、導通していないので、OL(オーバーロード)と表示されます。
キーONにすると、導通して2.0Ωと表示されています。
車体に組み立ててチェックします。
キーOFF
キーON
モトコンポはキーONの直後、ランプチェックのためオイルランプが光る構造になっています。
なんとかキーシリンダーを交換せずに済みました(*・ε・*)
モトコンポのキーシリンダーは、純正品でも価格が高騰していたので、なんとかなって良かったです。